2019年ラグビーワールドカップ日本大会にて、イングランド銀メダルの拒否と見られる行為がありました。
それに対して、海外メディアやSNSでは賛否の声が上がっています。
英国のデイリーメール紙は、「『いりません!』イングランド選手がW杯決勝で南アフリカにこっぴどくやられた後、準優勝のメダルを首からかけられることを拒否して批判を浴びる」との見出しを取って報じた。
「大会の最後にメダルを即座に外すという汚名を残す行為を犯したイングランド選手に対してファンたちは『不愉快な敗者たち』、『スポーツマン精神に反する』と(SNSなどで)批判的な反応を見せた。ファンの1人は『イングランドはメダルをかけることを拒否するかんしゃくを起こしていた。哀れだ』とつぶやいた」と、ファンがツイッターなどSNSで発信した批判的な声を紹介した。
出典:THE PAGE 海外メディアはイングランド銀メダル拒否事件を一斉報道。批判的声伝える「不愉快な敗者」「敬意に欠く行為」
日本人もこの問題に対してSNSなどで意見する人も多いようですが、
果たしてこの話題は日本人が何か立場の問題なのでしょうか。
イングランド代表の銀メダル拒否の反応

外野があれこれ言うのはナンセンス
今回の出来事は、根本的に日本の問題ではないのです。
「イングランドという国はこういうことをしてしまう国なんだ」と思わせてしまった出来事でしょう。
つまり、イングランドだけの問題なのです。少なからず日本は関係ありません。
イングランドがこの事について賛否の声があるのは理解できます。
しかし、他国の人やラグビーに詳しくない人が批判などをするのはナンセンスです。
もちろん、賛否両方の言い分は理解できます。
賛成:選手の悔しい気持ちやプライドが傷つく気持ちは理解できる。
否定:メダルを取れなかった国に失礼である。紳士的スポーツに適さない行為だ。
ですが、この問題はイングランドの国内と選手たちの問題です。
イングランドという国民性の見られ方や国の印象に関わる重要な問題です。
そして、選手たちの気持ちやプライド、自国の誇りに関する問題です。
よって、日本人が話題に介入する余地、理由が全くないのです。
国民性・文化の違いによるアクションに文句は言えない
この問題を日本人ならではの目線だけで捉えてはいけないのです。
日本人は、武士道・侍魂などが根付いています。
負けを素直に認め、勝者を称える国民性・文化です。
将棋を見ても分かりますが、負けと判断した人が自ら「参りました。」と負けを宣言して勝負は終了します。
負けた人はもちろん、悔しさはありますが、堂々と負けを認めるのが日本です。
しかし、こういった独特な国民性は各国それぞれ異なることです。
イングランドは果たしてどんな国民性なのでしょうか。
勝負で負けて、負けを素直に認める国なのか、悔しがるのか、ふてくされる国なのか
どうであれ、それは国が持つ個性です。それを否定するような言い方を日本人や他国が言うのは良くはありません。
叩く前に勉強すべき

日本代表が負けたこと、好きな国の代表が負けてしまったことへの悔しさやフラストレーションの捌け口にしてはいけません。
つまり、ネットやSNS特有の炎上のようなものです。
日本に限らず、世界のネットは叩けることを見つけては匿名で批判して、ストレスを解消するということが日常茶飯事になりました。
残念なことです。
自分に直接関係あるイングランド国民が叩くのは100歩譲って理解できます。
しかし、関係ない国の人間が他国の問題について叩くのは「同じ国民として恥ずかしい」です。
ストレス発散のネタにするのは、どうなんでしょうか。
日本代表の反応
この出来事に対して、日本代表は大きな反応を見せていません。
選手の気持ちが1番理解できる人たちがこういうリアクションなのです。
そこに、今回ファンになった人やテレビのコメンテーターが「あれは良くない」なんて言っていいのでしょうか。
イングランドを知ってから叩け
イングランドの国民性を勉強をして「あーだこーだ」言える立場になるまで何も言わないでいましょう。
国民性を知るには歴史から知る必要がありそうですね。
日本の国民性を知るにも日本の歴史を読み解いてようやく理解できますよね。
あなたにそんな努力をしてまで叩く気力があるなら、頑張ってみてください。
日本の恥ずかしい国民性が露呈

結局、この出来事から見えてきたのは、日本の国民性や文化でした。
ネットで叩ける話題に飛びついて匿名で叩く、恥ずかしい国民性です。
他の国のメディアも批判しているから批判しても良いだろうという発想が残念です。
ですが、イングランド代表選手の立場やイングランド国民の立場も想像し考えることで、この問題は日本の問題ではないとスグに理解できることです。
日本は様々な視点から物事を捉える力と自分を客観視する能力が乏しいと理解できました。
その能力を乏しくさせている1番の要因はネット世界の普及です。
日本人は今一度ネットやSNSとの付き合い方を見直す必要があると感じさせる出来事でした。
イングランドも悔しいよね、わかるよ。
以上、とろろでした。