商品をブログで紹介して生計を立てているブロガーの私が、さらなる文章力アップのために読んだ本がコチラ。
「好き」を言語化する技術 著者:三宅香帆さん
私がこちらの書籍を知ったきっかけは、YouTubeをダラダラ見ていた時に↓の関連動画を不意に見たこと。
三宅さんのことも存じ上げませんでしたし、このYouTubeチャンネルのことも初見でしたが『言語化が上手くできない悩み』への三宅さんアンサーにフムフムと共感しながら面白いと観ました。
そんな動画で紹介されていた書籍が気になって、さっそくAmazonで頼んで読んだ訳なのですが、すべて読んだ率直な感想を言いますと…
すごく長々と書いてあったのに
「…知ってるなぁ」しか
言葉がでてこない……!!
これが私の素直な感想。なぜこの書評に至ったのか、本記事で解説していきますので、ブロガーさんやYouTuberさんは特に参考にしてみてください。

書評①:完全かつ完璧な『レビュー初心者向け』

文章でレビューしていきたいんだ!動画で仲間と推しを語りたいんだ!そう意気込んでみたが文章に自信がない。
感想を書いてみたけど「ヤバい、凄い、最高、ビミョー」という言葉ばかり使ってしまう。
以上のような『感想を書く練習や実績をしたことが悩める初心者』に向けた書籍だと感じました。
一方で、5年以上ブロガーとして活動してきて、たくさんの失敗をしながら『読んでみたくなる文章』を日々勉強し模索してきた私には『当たり前の話ばかり』でした。
他人の感想を読まない、思うことはメモしまくる、色んな読者を想定し、読者ターゲットを絞って文章を構成する。
そんなことを全体を通して書かれていますが、レビューを発信する人間にとってはどれも常識中の常識で。レビュー教科書がもしあれば、表紙を開いて2ページ目に書いてあることばかり。
既にレビューで生計を立てていたる方がスキルアップで読む本ではありません。一方で、感想やレビューを発信してみたいが、文章に全く自信がない初心者/入門の方には超分かりやすい内容になっていましたよ。
書評②:読破後の手持ち無沙汰感は精神論のせい

具体的な文章の書き方、魅力的な表現方法、こういった実用性のある内容は超少なかったです。
私の体感ですが、全体の96%は精神論です。
SNSを見るな、自分の感想を守れ、感想は自分を知るきっかけだ、推し活って人生だ…そのような内容が何度も言い方を変えながら、繰り返し書かれている印象。
勘違いして欲しくないのは、私はそれがダメだと批判したいわけじゃないです。この精神論を理解せずに推し活が上手くできていない人が多い現代には、全て必要な言葉たちです。
スキルアップ目的の私には不要だということ。「そんなこと知っているわ!」と思ってしまった。
もっと理論的で、今すぐ真似したくなる実用性や、実際に効果があった実例、世間的に統計がとれた成功例や、心理学を用いた読ませる秘策とか。具体的な『技』が知りたかったです。
つまり本書は、推し活するSNS等において、仲間との意見交換や共感反応がしてもらえず寂しい思いをしているなら読むべきです。
共感してもらえない、ファン仲間に意見がスルーされてしまう、その理由が文章にあることを理解できます。さらに、反応したくなる『推し熱量の賢い注ぎ方を知るきっかけ』になりますよ。
書評③:感想を書き始める方針が定めやすくなった

…と、ここまで辛辣な書評となっていますが、そんな私でも学びはありましたよ。
それは『靄がかかっていた”レビュー”の正体判明した』ということです。
記事冒頭で紹介した動画内でも説明されていますが、読みたくなる感想や反応したくなるポジティブ内容のレビューには『共感』と『驚き』に分けられるということ。
私が思ったことをバカ正直に書いてきた過去のレビューたちも、『共感』か『驚き』だと認識させられました。そういうことだったのか…と。
このレビューの正体を知った私は、レビューの書きやすさが一段と増しました。
感想やレビューを書き始める時の「何から書き始めるか」というレビュー全体の方針や結論の方向性を定めやすくなり、文章の書き始めやすさがUP。
あ~この掃除機は今までに無かった特徴を持っているから『驚きベース』で書こう…とか。私が好きなドラゴンボールの名シーンに似ているから『共感ベース』で始めよう…とか。
レビューや感想を書く時で一番時間がかかるのが『書き出す前のレビュー全体像の構築』です。その部分がサクッと完了できて、レビュー制作時間の時短にもなりました。
本記事も、普段なら書き上げるのに3時間くらいかかるところを、1時間半で完了しましたから、かなりの時短に成功。
まとめ:レビューの最強トリセツ!【三宅香帆/書評】

本書を読むことで『レビュー』という謎めいた正体と向き合うことができ、輪郭をハッキリと知ることで『レビュー』というものが扱いやすくなりました。
まさに『レビュー』の取扱説明書でした。
一方で、レビューの書き方に関する応用編/実践編が少ないです。
任天堂Switchの取扱説明書に、ゲームソフトの選び方やオススメの楽しみ方は書いてありませんよね。でもSwitchの扱い方や正体が100%理解できる…そんなカンジ。
これからレビューを発信したい方や、伝わりやすい感想が作れず悩んでいる方にオススメの書籍です。
また、あなたが今好きな『推し』について語らえる仲間が欲しい方も、ぜひ読むべきです。SNSに流されずに『推し』を大切にするコツも書いてありますから。
さらに、レビュー玄人さんにも一読して欲しい内容でした。どんなに玄人でも一旦立ち止まって『レビュー』と向き合うことで、レビューの作りやすさが格段に変わるはずですから。
『唯一無二のアナタの想いが、伝わって欲しい1人に共感してもらえる』その一歩になる一冊でした!
