初めまして、こんにちは。
とろろ(Twitter:@tor0roblog)です。
皆さんはポータブル電源(蓄電池)について、こんな悩みを抱えていませんか?
- ポータブル電源を買うか迷っている
- ポータブル電源のデメリットが知りたい
- どんなポータブル電源ならデメリット回避しやすい?
大学で環境問題を専攻して学んだ私が断言します。
- ポータブル電源のデメリットは多数あり
- しかし商品を正しく選べば確実にデメリット回避できます
- 自分の使用目的に合ったポータブル電源を買おう
そこで今回は
ポータブル電源のデメリットを解説していきます。
本記事を参考にすると、あなたにポータブル電源が必要かが判明し、あなたに適したポータブル電源を選べるようになります。
ポータブル電源のデメリット:購入検討編

早速ですが、ポータブル電源のデメリットについて解説していきますね。
まずは「購入を検討している時に感じるデメリット」を3つ紹介。
- 値段が高い
- 種類やメーカーが多すぎる
- 商品次第では使えない家電もある
①値段が高い
ぶっちゃけ、ポータブル電源の値段が高いです。
安くても1万5千円はします。1万円では買えない…
しかも、安いポータブル電源ほど最大出力が低くなるので使える家電が少なくなりますし、容量も小さくなって不便です。
1万円以下で買えるポータブル電源は、もはや大容量モバイルバッテリーです。
つまりポータブル電源を用意するためには、初期費用として2万円~40万円が必要です。
この値段では、誰でも気軽に買える商品ではないことが分かるでしょう。
②種類やメーカーが多すぎる
ポータブル電源は、様々なメーカーが多様な製品で販売しています。
そのため、どのポータブル電源が使いやすくて安全なのか見分けにくいのがデメリット。
少しでも電子機器に詳しければ「この商品がベストだな」と判断できるのですが、全員が詳しい訳ではないですから。
万が一、機能も使い勝手も安全面もイマイチなものを買ってしまったら、無駄な出費になってしまいますからメーカー選びには慎重になりましょう。
防災安全協会推奨という認定がされたポータブル電源を選んでおけば、安全性が非常に高い商品です。
③商品次第では使えない家電もある
商品を正しく選ばないと”ポータブル電源に家電をつないでも動かない”という事態が起こります。
これが購入後に考えられる凡ミスのようなデメリット。
ポータブル電源には、製品ごとにパワー(消費電力や最大出力など)が異なるので動かせる家電も変わってきます。
また、使用人数や使用頻度が多ければ、ポータブル電源の蓄電量が満タンでもスグに使い果たしてしまいます。
よって、ポータブル電源を買う前には以下の項目を明確にする必要があります。
- 使用する推定人数(家族人数など)
- 使用したい家電の消費電力と起動電力のチェック
- ポータブル電源の主な使用目的(アウトドア?災害用?)
「ポータブル電源が欲しいから、買えそうな金額で買っちゃえ」とネットで最速でポチると、後悔する可能性があるので注意しましょう。
(この記事を読んでくださっている時点で、私はアナタに衝動買いの心配は不要ですね。)
ポータブル電源のデメリット:基本編

続いては「ポータブル電源を持っているだけで感じる基本的なデメリット」について解説していきます。
- 寿命がある
- 空輸が困難
- シンプルに重い
- 設置スペースが必要
- 充電に時間がかかる
- 充電元がないと無力
- 捨て方が難しくて面倒
1つずつ見ていきましょう。
①寿命がある
ポータブル電源は、永久に使える便利アイテムではないことは理解しておきましょう。
言っても電化製品ですからね。消耗品です。
あなたのモバイルバッテリーやスマートフォンも、新品同然の状態で10年以上使い続けるのは困難ですよね。
それと同様で、ポータブル電源も長年使用していれば故障や容量減少のリスクがあります。
ポータブル電源は、高額なお金を払っても10年後や20年後には買い替えるタイミングが来ます。(長持ちの期間は、使用頻度や使い方にも左右されます)
いつかポータブル電源を買い換える可能性、これを知っておきましょう。
万が一、故障しても困らないために保証付きのポータブル電源を絶対に選びましょう。
そのためにはAmazonや楽天市場の保証なしの商品を買わないように。
保証付きのポータブル電源の多くは、メーカー公式の通販や実店舗で買えます。
安い買い物ではないので、急な故障は確実にメーカーで保証してもらいましょう。
②空輸が困難
基本的には、飛行機にポータブル電源は持ち込めません。
モバイルバッテリーですら持ち込みが厳しい飛行機ですから、ポータブル電源はもっと厳しいですよ。
ポータブル電源の持ち運びは、基本的には車や海による陸路となるので注意しましょう。
※もし飛行機にポータブル電源を持ち込みたい場合は、絶対に利用する航空会社にお問い合わせください。
③シンプルに重い
このデメリットを甘く見てはいけませんよ。
ポータブル電源は、重いです。
ポータブル電源が大容量で多機能になればなるほど、どんどん重くなっていきます。
約45万円の最上級のポータブル電源『EcoFlow DELTA Pro』だと、45kg。
体重が軽い大人ぐらいの重さがありますよね。ヤバい。
EcoFlow DELTA Proにはキャスターが付いていますが、車に乗せたり段差を持ち上げるす際には、やはり45kgを持ち上げる力が必要になります。
一方で、5kg程度の軽量ポータブル電源も数多くあるので「力に自信がない、使用頻度が多いから軽い方がいいな」という方は、重さに注意しましょう。
④設置スペースが必要
ポータブル電源は小さくないので、置き場所に困ります。
こちらのデメリットも、意外と軽視されがち。
モバイルバッテリーぐらいの小ささだと思って、サイズを確かめずに購入すると「思ったよりもデカいな」となりかねません。
「車に乗せたい、テーブル下の空きスペースに収めたい場所がある」という方は、しっかりサイズを確認してから買わないと、置き場所に困ってしまいます。
⑤充電に時間がかかる
ポータブル電源を使うには、事前にしっかりとポータブル電源を充電しておかなければなりません。
この充電時間が長いというデメリットがあります。
充電し忘れていたり、充電をしたつもりができていなかった場合、ポータブル電源が使えない事態になります。
使用する日や時間を把握し、逆算して充電しておく習慣を身につける必要があります。
このデメリットを解決した「急速充電」という機能があるポータブル電源を正しく選びましょう。
また、車のシガーソケット充電に対応していれば、車移動しながら充電することができますよ。
⑥充電元がないと無力
これは当然なのですが、充電元が無いとポータブル電源は使えません。
外出先でポータブル電源の電気を使い切って、充電できる場所がなければただの重い荷物になります。
充電にも大量の電気が必要なので、喫茶店などのコンセントは迷惑なので使えません。
よって、ポータブル電源の電気を使い切りそうな場合は充電方法の検討が必要です。
外出先でのポータブル電源の充電方法は主に3つ。
- ソーラーパネルで自力で給電
- 車のシガーソケット給電
- キャンプ場などの電源サイト
個人的にはソーラーパネル発電がオススメ。
天気さえ良ければ場所を選ばず給電できるので。
『Jackery』のポータブル電源とソーラーパネルセットをチェックしてみる
⑦捨て方が難しくて面倒
このデメリットも意外と多くの人が見落としがち。
ポータブル電源は、簡単には捨てられません。
なぜならポータブル電源は正しく捨てないと、有害物質が発生する可能性があるからです。
よって、その時代に適した正しい方法で処分する必要があります。
これが意外と面倒なんです。
詳しい捨て方は、ポータブル電源の説明書を確認し、住んでいる自治体に問い合わせる必要があります。
ポータブル電源のデメリット:アウトドア編

ポータブル電源のデメリットが続々と見えてきましたね。
ここからは、具体的なシチュエーションで感じるデメリットを解説していきます。
まずは「キャンプなどのアウトドア利用でのデメリット」です。
- 発火の危険性がある
- 電源サイトがある場所でも無力
①発火の危険性がある
大型の蓄電池なので、置き場所を間違えると発火などの危険性があります。
具体的には「高温多湿(40℃以上)・寒すぎる場所(-10℃以下)」は危険です。
※製品ごとに耐久温度は異なるのでご注意ください。
現在の日本の夏は、暑すぎますよね。
そして、真夏の車の中は外気よりもっと高温です。
そんな真夏の車内にポータブル電源を放置してしまったら、危険です。
ポータブル電源の設置環境を常に気にする必要があります。
②電源サイトがある場所でも無力
キャンプ場にコンセント(電源サイト)があれば、ポータブル電源はほぼ無力です。
キャンプ場が貸してくれる電気があるなら、そもそもポータブル電源が要らないですよね。
電気代も気にしなくて良いですし、家電の消費電力とか細かいことも気にしなくて良いんですから。
家電を使いたい施設や場所に電源がある場合は、ポータブル電源は要りません
ポータブル電源のデメリット:災害備蓄編

続いてのシチュエーションは「災害時の備蓄用ポータブル電源のデメリット」です。
- 浸水などの水害に弱い
- 置き場所の倒壊すると無意味
- ポータブル電源だけだと充電切れになる
①浸水などの水害に弱い
水に弱いポータブル電源は、水害に弱いです。
※防水のポータブル電源はあるかもしれませんが、流通しているほとんどのポータブル電源は防水ではありません。
日本の自然災害には、水に関する災害が多いですよね。
豪雨や津波による浸水、豪雨による土砂崩れなど。
「建物の1階が浸水するかも」と思ったら、ポータブル電源を移動できれば良いのですが、そんな余裕がない可能性もありますよね。
水に関する災害の可能性が高ければ、建物の2階に設置しておくと良いでしょう。
②置き場所の倒壊すると無意味
家に備蓄してあったポータブル電源。
ですが、そもそも家自体が倒壊する被害があった場合、ポータブル電源を持ち出せる余裕はありません。
大地震で建物から咄嗟に逃げ出す場合に、重いポータブル電源を持つ余裕は絶対に無いです。
飛び出して逃げるときに持ち出せるのは、動きが遅い家族(高齢者)と小さい家族(子供)と愛するペットとポケットに偶然入っていたスマホくらいでしょう。
ぶっちゃけ災害時にポータブル電源が役立つのは、停電くらいの被害の時だけです。
③ポータブル電源だけだと充電切れになる
もし備蓄がポータブル電源だけだと、大規模な災害用としては不十分です。
なぜなら、ポータブル電源だけだと、充電はいつかはゼロになるからです。
自宅の電気が止まってしまえば、ポータブル電源への充電ができなくなり、ただの重い箱になってしまいます。
もし長期の停電に備えるなら、ポータブル電源だけでなく別の充電方法も検討すべきです。
たとえば、折りたたみできるソーラーパネルなど。
ポータブル電源のデメリットは正しく回避しよう

様々な視点からポータブル電源のデメリットを見てきましたが、いかがでしょうか。
結構、デメリットの数が多かったですよね。
しかし、ほとんどのデメリットは回避できることも理解できたはず。
ポータブル電源のデメリット回避方法
- 使用目的を明確にしてからポータブル電源を買う
- 正しく設置して安全に使う
- キャンプ施設で使うならポータブル電源は要らない可能性
- 災害用なら置いておく場所を正しく検討する
- 電力自給の為にソーラーパネルなどの併用も検討する
ポータブル電源は安い買い物ではないので、お金を気にする方は最初の製品選びが重要になります。
「自分の使いたかった家電がしっかり使えて、初期出費も確実に抑えたい」という方は、様々なサイズのポータブル電源が用意されているメーカーがオススメです。
ポータブル電源のデメリットを回避しやすい製品紹介

「とはいえ安くて買いやすいポータブル電源があれば、それに越したことはない」という方向けに、オススメしたい商品があります。
それが『Jackery』のポータブル電源とソーラーパネルです。
Jackeryは「防災安全協会推奨」のポータブル電源です。安心。
ポータブル電源の種類や値段が幅広いので、自分の使用目的に合ったポータブル電源を選べるのが魅力です。
- エアコンや冷蔵庫を動かしたい
→2000 Pro:約29万円 - ドライヤーなどの中型家電に使いたい
→1500~708:約18万~9万円 - スマホやパソコンの充電用に、非常時用に
→708~240:約9万~2万円
また、Jackery純正のソーラーパネルと併用することで、災害後の停電が長引いても電気の枯渇を回避できます。
ソーラーパネルは、ポータブル電源のセット商品も販売されていますので、買いやすくてオススメです。
Jackery製品の口コミやメリット・デメリットについて解説していますので、以下の記事を参考にしてみてください。

※客観的な視点で忖度無しの評価を。
まとめ:ポータブル電源のデメリットの多くは回避可能

- ポータブル電源のデメリットは多数あり
- しかし商品を正しく選べば確実にデメリット回避できます
- 自分の使用目的に合ったポータブル電源を買おう
あなたはどんなシチュエーションで、ポータブル電源を使おうと考えていますか?
- 高額な製品を買ってしまって、結局全然使わないってことはあり得ませんか?
- 真夏のアウトドアで本当に必要ですか?キャンプ施設の電源が使えませんか?
- 豪雨が発生しやすいなど水害が頻繁な地域ではないですか?2階以上の建物ですか?
ポータブル電源はあって損はないモノですが、無くても困らないモノです。
本当に自分が必要だと感じたら買うべきですので、しっかり購入前に”使用の想定”をしてみてくださいね。
