- ロストジャッジメントって面白い?
- どんな人が面白いと思えるゲーム内容なの?
- 購入を迷っているから実際にプレイした人の感想が聞きたい。
そんな悩みを、実際にプレイしてほぼ全クリアした私が解消していきます。
龍が如くシリーズを手掛けたチームが作ったキムタク探偵バージョン『キムタクが如く』。※これはファンの愛称
1作目が『ジャッジアイズ』、2作目が本記事でレビューする『ロストジャッジメント』。

私的には超面白かった内容でしたが、人によっては不快に思える内容を扱っていたので、プレイ前に心得ておいて欲しい懸念点もしっかり解説していきます。
これから遊ぼうか迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- かなりのゲームオタクの管理人
- PS5/Switchの家庭用ゲーム機保有
- 私が一番好きなゲームタイトル『メタルギアソリッド2』
- ロストジャッジメントの前作『ジャッジアイズ』はプレイ済み


キムタクが如く2/ロストジャッジメントはテーマが非常にきつい
ロストジャッジメントは、プレイする人を選ぶ作品だと思いました。
なぜなら、今作で八神(キムタク/木村拓哉さん)が立ち向かう事件のテーマは『イジメ』だからです。
プレイする人によっては、見たくも聞きたくもない”重い”テーマ。
現代社会において、かなり繊細でシビアなテーマを扱った内容なので、購入を検討している方は要注意してください。
トラウマ等が無ければ、非常に面白くて考えさせられる良作品
作品の内容、物語の起承転結、全てにおいて文句なしで楽しかったです。
ずっと右肩上がりに盛り上がり続けるストーリー展開に、中だるみや飽きが全く来なかったです。
登場人物の人数も多すぎないので「誰が何だっけ?」と頭がパンクすることもナシ。
ちなみに私はゲームラストで涙をダラダラ流してしまいました。
登場人物の感情が動く様子を、キャラの顔の表情や声色で生々しく観ることができるので、キャラが好きになっていったり憎く思ったり…プレイする私も感動しっぱなし。
そして、キャラが人間として成長するシーンも沢山あって、涙々。
重いテーマも扱っているので、そのテーマに関心を持てましたし、現代社会や教育現場に対して深く考えさせてくれる良いきっかけになった作品でした。
人間関係・復讐・制裁、正義はどこにあるのか?
果たして”法”は正しく機能していて、守るべき人を守れているのか?
そんな問いに核心を突く物語でした。考えさせられる…。
余談ですが、キムタクの声…カッコ良すぎですわ。

キムタクが如く2/ロストジャッジメントの残念だった7点
ロストジャッジメントをプレイして、私が「うーん…」とイマイチに感じた7点を忖度なく解説していきます。
- 約7割はムービーシーン
- 残虐でグロいシーンが度々ある
- ガールフレンドシナリオの3/4がDLC限定
- メインストーリーだけ進めたらスグ終わる
- とある重要人物を八神(キムタク)が連呼しすぎ問題
- DLCを買っちゃうとゲーム性が壊れてしまうので注意
- ムービーシーンの選択肢のチョイスで物語は一ミリも変わらない
約7割はムービーシーン
コントローラーを両手で握って手汗をかいて操作していた時間は、トータルで3割くらい。
あとの7割は、ムービーシーンや会話シーン。
体感としては、こんなカンジのゲーム体験でしたね。
アクションゲームを遊んでいる感じは、ほんの少しだけ。
あとはずっと、ドラマや映画を見ている感覚のゲームプレイ体験でした。
モンスターハンターやバイオハザードのようなド直球なアクションゲームではなく、元弁護士の探偵が事件を解いていくのが主軸です。
ガツガツ殴る蹴るというアクションゲームをずっとできるわけではないので、注意が必要です。
沢山の文章を読むことになるので、小説を読むのが苦じゃない方やドラマ映画を見るのが好きな方は安心してプレイしてみて。
残虐でグロいシーンが度々ある
かなり血が出ます。
しかも無惨で残酷なシーンや声もあります。
幸いにも、一番ショッキングな瞬間は映像として映さないようにしてくれていますが、それでも生々しい悲鳴や悲惨な亡骸は見なければいけません。
本作は殺人事件が大きく絡んだ事件なので、ショッキングなシーンは避けて通れません。
バイオハザードのようなグロいゲームや映像が苦手な方は、プレイはしない方が良いでしょう。
ガールフレンドシナリオの3/4がDLC限定
ゲーム内でガールフレンドを作れるシナリオを遊べるのもキムタクが如くの魅力。
自分がキムタクになりきってモテる!という体験ができるのは、前作もありました。本作にもあります。
本作では4人の女性と関係を築けるので、全4シナリオをが用意されています。
しかし、通常版だけで遊べるシナリオは1人の女性のみ。
これは個人的な残念ポイント。
ただ、このガールフレンドシナリオを4人分すべて遊ぶためにはDLC(追加ダウンロードコンテンツ)を購入しなければいけないんです。
これが、だるかった。別途お金がかかるのは残念。
なぜなら、前作はDLC購入をせずとも普通に全シナリオを遊べていたから。
DLC追加ではなく、普通にガールフレンドシナリオを遊ばせてほしかったですね。
※私はDLC買いました。悔しいけど。
メインストーリーだけ進めたらスグ終わる

私がメインストーリーをクリアするまでの時間は、39時間33分。
何度もゲームオーバーになることもなく、大きくつまずいたプレイもなく、サイドストーリーを約5割遊びながらのプレイ時間です。
なので、メインストーリーだけに全集中してプレイしたら、15時間未満でクリアすることもあり得ると思います。
これは人によっては、短いと感じるかも。
物語の内容は濃いですし、衝撃的な展開も多々あるので満足度は高いですが、時間にしてみると大ボリュームとは言えないメインストーリーかと感じました。
ムービーシーンをいっぱい見て、謎解きを少しして、戦闘を少しすれば、メインストーリーはサクサク進んでしまいます。
ただ、いっぱい寄り道するほどキムタクは強くなりますし、面白い物語を体験できるというメリットも沢山あるので、メインだけ遊ぶのはモッタイナイです。
もし遊ぶなら、いっぱい寄り道しながら遊んでくださいね。
とある重要人物を八神(キムタク)が連呼しすぎ問題
物語の中で、かなり重要となる人物が1人います。
その方を軸に進む物語なので仕方ないのですが、それにしてもその方の名前を連呼し過ぎて「もう聞きたくない」と耳をふさぎたくなる瞬間があるほど。
これは私個人の感想なので、他の方は気にならないと思いますが。
DLCを買っちゃうとゲーム性が壊れてしまうので注意
ロストジャッジメントを遊び始める時に、DLC(追加ダウンロードコンテンツ)を追加するのは危険です。
DLCの内容には、キムタクの戦闘力が圧倒的に強くなってモノや負ける気がしないアイテムが含まれています。
人間のキムタクが、ドラゴンボールの孫悟空になってしまうくらいの変化。
これでは、アクションゲームで醍醐味の”ヒリヒリ”や”ギリギリ”を体験できなくなってしまいます。
手に汗を握って集中して、何とかクリアできた時の達成感もゲームプレイの楽しい瞬間ですから、DLCの購入はメインストーリークリア後でOK。
ムービーシーンの選択肢のチョイスで物語は一ミリも変わらない
ムービーシーンや会話シーンにて、プレイヤーが自分で八神(キムタク)の発言や推理を選択することがあります。
その選択肢の中に正解は、いつも一つです。真実はいつも一つ!
この選択肢を間違えたりしても、この先の物語は一切変わりません。
選択肢で物語が分岐することはなく、決められた物語のレールに乗って進むゲームなので、エンディングは一つ。
マルチエンディング(物語結末が複数個あること)は無し。
なので、物語を何度遊んでも結末は決まっているので、2目回3回目をニューゲームしたいと思うことは少ないです。
キムタクが如く2/ロストジャッジメントの面白かった10点
ロストジャッジメントをプレイして、私が面白いと感じた10個を解説していきます。
- ドジなキムタクも見られる
- 前作を未プレイでも全然平気
- メインストーリーだけを突っ走れる
- 寄り道(ミニゲーム)が楽し過ぎて困る
- 戦闘の幅が前作よりも広がりダイナミック
- 木村拓哉さんの声がたっぷり聴けて痺れる!
- Adoさんの主題歌が豪華!カッコよすぎる!
- サイドストーリーがかなり充実していて面白い
- 超ゲーマーでも手に汗握るゲームプレイが楽しめる
- ゲーム初心者~上級者まで遊びやすいアクションゲーム
1つずつ見ていきましょう!
ドジなキムタクも見られる
先ほど『選択肢で物語は変わらない、結末は1つ』という話をしました。
それによって、間違った選択肢を選んでしまうとドジでカッコ悪いキムタクが見られるんです。
あんなにカッコいい人が、ミスをして仲間に冷たく訂正される…可愛い!
ずっとカッコいい八神(キムタク)ですが、ドジな八神もギャップで良いんですよ。
前作を未プレイでも全然平気
基本的な登場人物は前作と変わらないので、未プレイよりはプレイ済みの方が楽しいのは間違いないです。
ただ前作と舞台が異なりますし、今作で初登場のキャラが大半を占めます。
なので、前作『ジャッジアイズ』をプレイしていないからといって、プレイヤーを置いてきぼりにすることはありません。
さらに言えば、前作で登場したキャラがどんな人なのかは、物語が進みながら自然と教えてくれるので、すぐに世界観に溶け込めますよ。
メインストーリーだけを突っ走れる
サブミッションやサイドストーリーを無視しても、メインストーリーは最後まで完結できます。
これは先ほど『メインだけ遊ぶとプレイ時間が短くなる』という話をポジティブに捉えた話。
濃密で複雑に絡み合う物語なので、何度も寄り道をしてしまうと「どこまで事件解決したっけ?あのキャラって何者だっけ?」と忘れてしまうこともあり得ます。
さらに、本筋の事件とは無関係なことをさせられると、本筋への熱量が下がってやる気が下がることもありますよね。
だからこそ、寄り道してもしなくても本編の物語を一気に進められるのは、物語を楽しむことにおいてはとっても良い事なんです。
ドラクエで勇者が魔王を倒して世界を救いたいのに、途中の村で薬草のおつかいを頼まれたら萎えるじゃないですか。モンスターハンターで大きいモンスターを早く狩りたいのに、特産きのこを集めて納品するの嫌じゃないですか。
面倒なプレイを一切しなくても物語をぐんぐん進められるのが、ロストジャッジメントの魅力です。
寄り道(ミニゲーム)が楽し過ぎて困る
寄り道が楽し過ぎます。誘惑だらけ。
麻雀/将棋/UFOキャッチャー/ダーツ/バッティングセンター/すごろく/ドローンレース…他多数
正直わたしは、メインストーリーを忘れて雀荘に5時間は入り浸りましたよ。ツモ!
SEGAの実在レトロゲームも、街のゲームセンターに行けば遊べちゃいますし、娯楽だらけ。
メインストーリークリア後に麻雀だけ遊ぶために、ロストジャッジメントを起動することも全然あります。
このゲーム、ミニゲームに力が入りすぎてクオリティも高いので、一度ハマったら抜け出せませんぞ。
戦闘の幅が前作よりも広がりダイナミック
前作を遊んでいた人に朗報!
戦い方も幅広いので、戦闘はより一層楽しくなっていました。
相手が学生の場合もあるので、脅して失神させる”敵が無傷”の戦い方もできます。
思いっきり顔面を殴る振りをして…壁ドン!…そして敵失神。不戦勝!
そんなカッコいいキムタクを戦闘で魅せられるのも、戦闘の醍醐味です。
木村拓哉さんの声がたっぷり聴けて痺れる!
大したことないシーンでも木村拓哉さんの声がたっぷり収録されていますので、本作はキムタクの声がずっと聴けるのが嬉しかったです。
体感だと前作よりも大ボリュームだった気がします。
私のオススメは、キムタクボイスをTVスピーカーで聴くのではなく、ヘッドセットやイヤホンで聴くことをオススメします。
さらに、玉木宏さんや山本耕史さんの渋くてカッコいい声もたっぷり聴けましたよ!
Adoさんの主題歌が豪華!カッコよすぎる!
今作の主題歌を歌うのは、Adoさん!
タイトルは『螺旋/RASEN』。
圧倒的な歌唱力と、胸の深いところまで突き刺さる切れ味ある歌詞が、ゲームの世界観を存分に表現しています。
この曲が流れるオープニングは鳥肌が立ちましたよ。
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※無料トライアル中に退会できます!
サイドストーリーがかなり充実していて面白い
ロストジャッジメントには『ユースドラマ』という名前のサイドストーリーを遊ぶことができます。
本編とは全く関係のない物語と事件が展開されるのですが、これがかなり面白いんです。
本編の事件で、ある学校に潜入した時に出会った学生が、探偵の八神に事件解決の協力を求められて始まる物語。
その学校の生徒や町を巻き込んで繰り広げられるストーリーなんですが、1つ1つの物語がしっかり作り込まれているんです。奥深くて興味深い事件ばかり。
さらに、沢山の事件に潜入調査していく過程で、あらゆるミニゲームを体験できるんです。
ボクシングゲーム・レースバトルゲーム・リズムゲーム・スケボアクション・ロボット陣取りゲームなど様々。
ミニゲーム的な要素を楽しみながらも、面白い物語を体験できる一石二鳥的なコンテンツでした。
ボリュームも本編に負けないくらいの大ボリュームで、全クリアにはかなり時間と労力がかかるのでじっくり楽しめるのも魅力ですね。
追記↓サイドストーリー全クリア後に計算してみると、35時間以上という大ボリュームでした。(セーブデータスロット6がメインストーリークリア目前の状態でサイドを全クリアしたクリア時間)

ゲーム初心者~上級者まで遊びやすいアクションゲーム
ゲーム初心者が遊びやすいアクションゲームに仕上がっています。
コントローラー操作も複雑じゃないですし難易度も適宜変更できるので、ゲームつまづきも防ぎやすい。
一方の、超ゲーマーでも手に汗握るゲームプレイが楽しめるのも嬉しいポイント。
難易度を高めれば、ゲームの雰囲気はガラッと様変わり玄人向けゲームに一変してしまいます。
殴り合いの戦闘で、敵に一発でも攻撃を受ければ致命傷になるほどの緊迫感も味わえます。
プレイヤーのゲームスキルを問わないことも、このゲームの凄いところですね。
キムタクが如く2/ロストジャッジメントがオススメな人

『ロストジャッジメント』を全力で楽しみ切れる人は、下記に当てはまる方。
- 『イジメ』に対してトラウマが無い人
- アクションゲームが好きな人
- 残虐でグロテスクな内容が平気な人
- 謎解き・推理・調査・探索が好きな人
- 木村拓哉さん玉木宏さん山本耕史さんが好きな人
- 前作『ジャッジアイズ』をプレイして大満足だった人
やはり、重いテーマと向き合える人が買うべきゲームです。
ゲーム内容がどれだけ素晴らしいと私が本記事で熱弁しても、今回の重いテーマが嫌な方は楽しめるわけがないので、無理して購入しなくて良いです。
キムタクが如く2/ロストジャッジメントをお得にプレイ

ロストジャッジメントは、プレイステーションのゲームサブスクで遊べるタイトルです。
※2023年12月時点
『PlayStation®Plusゲームカタログ』というサービスに加入すれば遊べます。
ただ、他のゲームに興味が無い方は、このゲームの為だけに加入するのは損なのでソフトを単品購入しましょうね。

【評価】キムタクが如く2/ロストジャッジメントはテーマがきつい。重い事件と戦え|まとめ
- 重いテーマと向き合える人だけが遊ぼう
- 結末は1つだけ。マルチエンディングは無し
- メインもサイドも面白過ぎるストーリーが魅力
いかがでしたでしょうか。
『ロストジャッジメント』がアナタに適したゲームなのか想像できたでしょうか。
私は、このゲームを通じて学ぶことが沢山ありました。
個人的な願望としては、多くの人に遊んで欲しいテーマを扱ったゲームですが、重すぎるテーマが故に無理して遊ばないで欲しいとも思います。
気が向いた方はぜひ、カッコいいキムタクを操作してみてください。


